お客様との応対で、失敗した例です。
すでに閉店した書店のオーナー様から、本棚を買い取ってもらえないか、という連絡があり、下見に行きました。なんでも、店長様が体調を崩して、お店に立つことが難しくなったので、やむを得ず閉店するのだそうです。オープンしてまだ、4年の120坪のお店です。
拝見させてもらうと、本棚はピカピカ! よ~し、気合いを入れて引き取らせてもらうぞ・・・
れ、れ?あるべきものが、ありません。 お店の右半分は、このように、

ノーマルです。普通の書店の、一般的な形の本棚です。

が、お店の左側は、このように、本来あるべき本棚の柱が、
見事に、このように、下の方で切り取られています。
こちらは、柱の影も形も ありません。
「う~ん、これは、いったい、どうしたら、いいだろうか?」
と悩んで、返事を保留していったん帰りました。
あまりに、万引きがひどくて、腹をたてたオーナー様が、死角となる本棚の柱を撤去した、という、笑うに笑えない、現実です。いまや、万引きは書店にとって、非常に深刻な「死活問題」です。
しかし、あの本棚を、どうやって買い取ろうか、と、悩んでいるうちに、無情の月日が流れ、はや1ヶ月。買い取るためには、売る算段をしなければいけません。変則的な本棚を最初から買ってくださるお客様は、非常に少ないのです。標準的な本棚を、自分の店向けにカスタマイズする、というのが通常の流れだからです。
先方のお客様より連絡。
「応対が遅いので、お宅とはもう取引しない!」
お客様は、お客様にとっていい返事よりも、速い応対を望んでいるものだったという、失敗例です。

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