2003年にベストセラーになった本に養老猛司氏の『バカの壁』という本がありました。「話せばわかる、なんて大ウソ!」というショッキングなオビで覚えている方も多いでしょう。
それとは、一切関係ありません。
トレーディング・カード店から依頼がありました。カードのお店は、店内に、いくつも『トレカの壁』を作ります。

壁のように仕切って、回遊の通路を造ります。

その数、およそ20万枚。30坪の売場に、たくさんの壁を作って展示販売していました。

依頼内容は、「店を閉めるので、商品の整理と、売却をお願いしたい。」というものでした。
トレーディング・カード、通称『トレカ』は、大きく2種類に分類されます。
ひとつは、そのカードを使ってゲームをするためのもの。トランプのようなもの、と考えてもいいでしょう。ジョーカーやAなどのように、カードごとに強さを持っています。

もう一つは、コレクション用のカードです。たとえば「あしたのジョー」で有名な漫画家、ちばてつや氏の漫画の主人公を描いたカード、という具合です。
前者は主に中学高校生などが熱中し、後者は「いい大人」が熱中する傾向にあるようです。
しかし、どちらにも共通するのは、ワンセット揃えるためには、大量のカードを買わなければならないと言うことです。カードメーカーが、セットを完成させるために必要なカードのうち、何種類かを極端に少なく販売します。これが、ちまたで言われる「レアカード」です。したがって、不要なカードを買ってくれるショップが出現します。そして、そのショップが不要になるカードを売却する当店も、必然的に出現しました。

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